外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
32年前セラミックの差し歯にした前歯が、2年前にスルメを噛み切った事が原因で数ヵ月後、ぐらつき外れたのですが、その時点では特に問題なく、歯科にて接着。数週間前からその前歯の根元から出血するようになり「おそらく、セラミックの歯が縦に折れ、炎症が始まっているから抜歯して処置との診断。インプラント治療を考えていますが、当方は司会業で夏までの仕事を受注しており、治療期間中、歯の欠損があると発音や話す事に支障が出ます。又その両脇の歯もセラミック義歯の為、仮歯でその間をしのぐ事が技術的に困難であると言われました。どうしたらいいのでしょうか。
おそらく歯根破折をおこしていると思われます。もし、その歯が感染をおこしておらず、骨が残っていれば、抜歯と同時にインプラントを埋入し、仮歯をインプラントの上につけることも可能です。ただし、かみ合わせや歯の部位にもよりますので、100%というわけではありません。ですから、この場合は感染をおこす前に、早くオペをすることが大事です。審美的にも一番良い方法です。
もし、すでに感染をおこして、骨が無くなっているならば、抜歯をして少し待ってからでないとオペはできません。また、抜歯をする際も、骨をできるだけ吸収させない方法、ソケットプリザベーションという方法を抜歯と同時に行う必要があります。
仮歯については、この場合、両隣の歯をはずしてブリッジタイプの仮歯を入れるのがお仕事の関係上ベストだと思います。
いずれにしても、早めに診断をされて、適切な処置をされる事が一番大事です。