外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
今通院中でインプラントを希望し、その前の治療に入っております。
場所は、下の右側 奥から3番目の歯です。
定期的に歯石を取っていただき、検診もしております。
今回、出血とポケットの深さで“歯周病ではないか?”
との事でレントゲンを撮り、根っこの治療をしておりましたが・・・
どうやら歯周病ではなく、以前(15年以上前)つめた所の根の辺りが“打破している可能性がある”と言っておりました。
今現在は少しぐらぐらし、歯をゆらすと“痛いかな?”という感じです。
ブリッジも提案されましたが、私個人としては
“健康な歯を削りブリッジで負担をかける”というのには抵抗があるので、インプラントを決めました。
ですが母子家庭でもある為、高額の事が気になり、又どなたに相談して良いものかも分からず迷っているところです。
先週インプラントする歯の横の歯のかぶせ(これも10年以上前にかぶせました)を取り、根の治療をしていただきました。
鏡で見せて頂きましたが、歯の中に3ヶ所ピンク色の様なモノがありました。
この様な場合、インプラントをした方が良いのでしょうか・・・?
右下の奥から3番目の歯の根がおそらく折れており、歯を抜くことになると思います。歯の根にひびが入ったり、折れたりした場合は、もう歯を抜かなければなりません。
インプラントをする歯の横の歯(おそらく奥のほうの歯だと思いますが)の中に3ヶ所ピンク色のようなものがあったということですが、これは根管治療(歯の神経をとった後にする根の治療)で使うお薬の色だと思いますので心配ありません。
また、やはりブリッジよりもインプラント治療の方が良いです。理由は、ご指摘のように支える歯が健康な歯であれば、削らない方が良いですし、ブリッジの場合は2本の歯で3本分の歯の力を支えることになるので、どうしても負担がかかりすぎるからです。
ただし、やはりインプラントの場合はコストがかかってしまうのが難点ではあります。
インプラントの治療方法としては、折れた歯が感染していなければ、抜歯即時埋入といって歯を抜いた時に同時にインプラントを埋入する方法を取るのが一番良いと思います。ただし、折れた歯が感染していた場合は、抜歯をして、ソケットプリザーベーション(歯を抜いた後の骨の吸収を防ぐ処置)をして、3ヵ月後にインプラントを埋入することになります。ソケットプリザーベーションをしておかないと、抜いたところの骨が吸収してしまって、骨が薄くなってしまいます。治療はだいたいこのような流れになると思います。