外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
骨の状態をみるとのことで半年待ってようやくインプラントを受けることになりました。でも骨の状態はあまり良くないらしく、骨の量を補填する薬と膜をはり試みることになりました。もしインプラントが結合しなかった時に、術前よりも悪い状態になるのではないかと、心配しています。先生は「不結合は今までほとんどない」と言われます。後、来年には妊娠を考えています、いろんな薬を使うので妊娠や胎児に悪い影響がないかと心配しています。インプラント代金が総額23万と格安なのも気になります…いかがなものでしょうか?
今回の場合、インプラント埋入と同時に骨補填材と膜(メンブレン)を使って、足りない骨を造る方法だと思われます。これは、G.B.Rという方法です。正しい術式とトレーニングされたテクニックがあれば確立された方法ですのでご安心下さい。
ただし、骨が薄い場合に骨を厚くするにはあまり問題ないですが、骨の高さが足りず、垂直的に骨を造る場合は少し難しいと思います。この場合は、インプラントが不結合するということよりも感染をおこして失敗する場合があります。
また、膜(メンブレン)についても、吸収性のものでは感染のリスクは少ないですが、非吸収性のものについては感染のリスクは少し高いようです。担当の先生に十分な説明をしてもらって下さい。
薬についてですが、当然インプラントのオペの場合、抗生物質や消炎剤、痛み止めなどを服用すると思いますが、現在妊娠されていなければ問題はありません。
その他、骨補填材については、人工的な材料であれば問題ないと思います。例えば、吸収性のβーTCPなどです。ただし、人工材料を使われたくない場合は、自家骨といって、ご自身のお口の中のほかの部位、上顎結節や下顎枝から骨を少しとってもらって入れるとよいと思います。人工的な骨補填材よりも自家骨の法がよいと言われています。
インプラントの費用についてはコメントしづらいのですが、現在日本には、40種類のインプラントシステムが入ってきていますが、論文や研究がたくさん行われているもの、つまり、データがたくさんでているものを使っていただいた方がよいと思います。例えば、ブローネンマルクシステム、ITI、アストラテックなどは多くのデータがでているのではないでしょうか。
確かに、コストの安いインプラントシステムもありますが、やはり信頼性に重点をおいて治療をされた方がよいと思われます。