外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
歯根のう胞で抜いた前歯と、歯性上顎洞炎で、抜歯した奥歯を、インプラントにしたいと思っています。大学病院で歯性上顎洞炎の処置は抜歯とお薬を飲むなどして治療を受けましたが、まだすこし頭痛があるみたいです。インプラントは、歯性上顎洞炎のあった、上顎に行っても大丈夫なのですか?それから歯根のう胞のあった前歯のところにインプラントにしたいのですが、そこも前に病気があったところなので心配です。近所の歯科医院では、どちらとも、ブリッジにしたほうがいいんじゃないか?って言われました。インプラントも違和感があるそうですが、本当にそうですか?それから、インプラントにした部分は、歯ぎしりしてもかまわないのでしょうか?歯ぎしりすると、隙間から細菌が入って、感染症になったりしないのでしょうか?いろいろと心配です。
まず、前歯についてですが、歯根膿胞で抜いたのですね。その際、きちんと膿胞を除去できていれば、膿胞の部分骨ができてきますのでインプラントにすることは全く問題ないと思います。
上顎洞炎についてですが、まだ頭痛があるということですがそれが上顎洞炎(慢性)によるものか、そうでないものか判断する必要があると思います。上顎洞炎が現在もあるとすれば、上顎洞炎の治療が必要です。これは耳鼻科の方で治療すことになると思います。頭痛の原因が上顎洞炎によるものではなく、現在、上顎洞の粘膜に問題が無い場合はインプラントをしても問題ありません。これらのことは、CT撮影をすれば診断できます。CTは当センターにもありますので、それを見た上で最終的な診断となります。
インプラントに違和感があるといわれたそうですが、健康な状態で機能していれば違和感は全くありません。
歯ぎしりについては、ほとんどの方(約90%)が歯ぎしりをしていますので、これについては程度の問題です。歯ぎしりが非常に強い方の場合は、歯にもインプラントにもかなり強い負担がかかります。そのような場合は、スプリントという透明のプラスチックでできたマウスピースのようなものを寝る時に装着して歯やインプラントにかかる負担を軽くすることで対応しています。