外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
現在インプラントをお願いする歯科医院を探しております。単刀直入に幾つか質問があります。
・インプラントの種類は選べるのでしょうか?(私はアストラを希望したいのですが)
・私は骨が若干少なくなっているらしいのですが、移植ではなく、人工骨(パウダー状の物?)の治療法は行っておられますか?
以上です。御回答お願い致します。
骨造成についてですが、若干、骨を足さなくてはいけないと診断された先生がいらっしゃいましたが、基本的にこれは骨造成になります。ただ、程度の問題ですのでメンブレンが必要ない程度の骨造成(これは人工骨を使った場合でも、そうでない場合でも)の時は、費用はいただいておりません。その点については、レントゲンや、お口の中を拝見させていただかないと骨造成の費用がかかるかどうかはわかりません。
インプラントの骨に対する角度ですが、これは審美的な部分にかなり関わってきます。これに関しては、もう答えが出ておりまして、現在はトップダウントリートメントといって最終的な被せ物が一番きれいに入る位置、角度にインプラントを埋入するというのがコンセプトになっています。ですから骨の形に合わせて入れるという従来の考えはもうかなり古い考えになっております。その位置でインプラントを埋入し、骨からフィクスチャーが露出した場合は骨造成をするということになります。
審美に関しては、トップダウントリートメントと骨の量、特に垂直的な骨の量が関係してきます。なぜかというと、垂直的に骨が足りないとその上の歯肉も下がってくるからです。歯と歯の間の歯肉(歯間乳頭と言います)が下がって、隙間ができてしまうのです。
前歯には、アストラが良いかどうかについては、比較的前歯には使いやすいインプラントシステムですが、他のシステムも前歯用のインプラントを開発して市場に出したりもしています。審美的にインプラントを入れるには、システムもさることながら審美的にインプラントを埋入するための条件が理解されているかどうかということになります。