外科的領域に踏み込むインプラント治療には抵抗がある方も少なくないかもしれません。
その一方でインプラントによって快適な日常を取り戻した方々も大勢いらっしゃいます。
ここでは実際に治療をさせていただいた患者様の生の声をご紹介します。
先日、かかりつけの歯科で何年も前に治療してかぶせた歯の根元にヒビが入ったということで6/21に左下前から4本目の歯を抜歯しました。
そこの歯科でなるべく目立たないように治療をしたいという旨を相談したところブリッジをするか入れ歯にするしかないということを言われました。
すでにだいぶ前に左下前から6本目の歯も抜歯して欠損しており、ブリッジにしています。
ですのでそのブリッジも一度外し、5本ブリッジにする治療法が良いのではないか、と勧められました。
ブリッジでも別に構わないとは思っているのですが、
左下前から3本目の歯を削るということと、そこが被せ物になるため治療後に目立ってしまうかどうかが心配です。
そこで他に何かいい治療法はないかとWeb検索をしたところ「インプラント」という治療法があることを知り、もっと詳しく知りたいと思っております。
今回の私の場合、インプラントの適応となるかどうかもまだわかりませんが出来れば一度じっくりお話を聞いて、最終的には自分で判断したいと思っています。
さしあたって、治療にかかる期間、費用、治療後のアフターケア・気をつけなければいけないこと、耐久性などについてご回答をいただければ幸いです。
左下の4番目の歯をすでに抜歯をしており、左下の5番目と7番目の歯でブリッジが入っている状態ですね。
ブリッジで治療する場合、3番目、5番目、7番目の3本の歯で5本分の歯を作るブリッジを入れることになります。これは現在、2本の歯で3本分の歯を作っているブリッジの場合よりも負担が大きくなります。つまり、1本分の歯の負担は3/2=1.5から、5/3=1.66となります。
また、3番目の歯が健全な歯であれば削ってしまうのは非常にもったいないですし、ブリッジが長いので清掃性が悪くなり、特に歯と歯の間のお手入れはしづらくなります。
ですから、歯科医療上の治療の選択肢としては、インプラントが一番適していると思われます。
治療期間としては、抜歯されて3ヶ月位おいてインプラントを埋入された方がよいと思われますので、インプラントを埋入するのは9月の中旬あたりになります。インプラントを埋入してから3ヶ月間は治癒期間をおいて、その後歯を作っていく治療になります。
費用については、オぺ代、被せ物の費用も含めて40〜42万円となります。(被せ物の種類によって金額が異なります。)
治療後のケアは、3ヶ月に一度、歯科医院で行う予防処置、メンテナンスが必要です。
耐久性については、当院で取り扱っているインプラントシステムにおいては、10年間の成功率は97〜98%となっています。これは、分かりやすく説明すると、30人の患者さんに100本のインプラントを入れて(本数は人によってことなる)、歯を入れて噛めるようになってから、毎年その患者さんをフォローしていった結果、30人の患者さんの100本のインプラントのうち、2〜3本ははずさなければならなかった。つまり、97本〜98本は10年後も健康な状態で維持されているということです。ちなみに、ブリッジの10年間の成功率は約65%というデータ(論文ベース)が出ています。